ニコラス・ケイジ(ユーリ・オルノフ)
イーサン・ホーク(ジャック・バレンタイン)
ブリジット・モイナハン(エヴァ・フォンテーン・オルノフ)
ジャレッド・レト(ヴィタリー・オルノフ)
イーモン・ウォーカー(アンドレイ・バプティスト Sr.)-リベリア大統領
サンミ・ロティビ(アンドレイ・バプティスト Jr.)
イアン・ホルム(シメオン・ワイズ)-ライバルの大物武器商人
作中で、ユーリのことを「ロード・オブ・ウォー」といったバプティスト大統領に対し、ユーリが訂正した「ウォー・ロード」には、将軍や司令官という意味がある。逆に、「ロード・オブ・ウォー」という言葉を直訳すると「戦争の支配者」となる。いくら戦争指導者といえども、ユーリのような武器・弾薬の供給者がいない限り、戦争することができないということであって、ここにはユーリのような存在こそが戦争を支配しているという思想がこめられていると思われる。
本作は原題と同じ題名で公開されたが、日本では「lord」(君主・王・支配者・酋長などの意)という単語にあまりなじみがないので原題の意味が分かりにくいとされ、複数の邦題候補が挙がっていた(広報担当者も当初は道路の意を持つ「road」と勘違いしたほどである)。
結局、アメリカへの皮肉をこめた「アメリカン・ビジネス」に決定し、その邦題での広報なども実際に行っていたのだが、公開ギリギリのところで監督アンドリュー・ニコルから異議を唱えられた。ニコルによると、「別に、アメリカを批判するための映画ではない」「作品の意図が誤解される」ということである。実際、この映画の中でユーリが商っている兵器は“小さな大量破壊兵器”AK-47突撃銃をはじめ殆どロシア製であり、アメリカの兵器はレバノンでM16を取引したのが一回だけである。また現実世界でも、アメリカ製火器は高価で精巧すぎるうえにアメリカ自身が技術流出を嫌うため、地域紛争が激しく政情不安定な貧しい国々では普及していない。現在、世界中のテロや地域紛争を支えているのはロシア製と中国製の兵器であり、本件の邦題提案者にも広く流布している、アメリカが武器と共に紛争を輸出している、というイメージはメディアの創りあげた虚構である。
その後の監督と日本サイドとの折衝により、原題での公開と「史上最強の武器商人といわれた男」という副題をつけることで合意した。
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